まちゃ生誕祭

ぬるりと過ぎ去った7月26日。


以下は小噺

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キャミィは逡巡していた。
自分を使ってくれてるプレイヤーのまちゃぼーさんの誕生日に何かしてあげたいと思っていたが何にしようか思いあぐねいていた。
と、云う訳で自分より付き合いが長いであろうネカリに相談を持ち掛けた。
ネカリに何か祝うのか?と訊ねるとそういった概念すら無いらしく疑問符を浮かべていたが誕生日には大事な人を祝うのだと教えると合点したらしく何かを考えるそぶりを見せた。
しかし、そういった事を考える経験が乏しいのかそもそも無いのか、中々良い思い付きが出てこない。しかしキャミィは辛抱強く彼の口から何か出てくるのを待った。
時間にして5分ほどだろうか。
「……何か旨い物を贈る……」ぽつりと呟くのが聞こえた。まあ妥当であるしその意外とマトモな思考にキャミィはネカリを見直した。
「具体的には?」
「………強者の魂……」

やはり此奴にはコレしか脳に無いのか。先の見直した評価を手の平を返してキャミィは気付かれないように少し肩を落とした。

旨い物。と言ってもかのまちゃぼー選手は界隈では偏食家で有名である。その実態はその人物を知る者の証言を引用するならば「食べられる物をピックアップした方が早い」とのたまう程。キャミィは頭を抱えた。
自分たちで用意可能で、尚且つあまり時間をかけずに用意出来そうな物。
となると。
キャミィの脳裏に自分の好きな物とそれを組み合わせた大抵の人は嫌わないであろうソレが閃いた。
これなら実現可能だろうか?多分可能であろう。ただ、あとはネカリの頑張り次第である。
そうと決まれば行動だ。時間はあまりない。
自分より随分体格の良いネカリを見上げその瞳をキッと見据えキャミィは口を開く
「良いか、今から言う事を────────」

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という事がありまして、やはり何枚か炭を生成するのだけどこの二人なら失敗したやつは自分の胃袋へ納めたと思う。

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